「俺が大空の覇者だ!」
ここ数日、関東ではやたら夜が涼しくなり、センチメンタルな秋の気配。秋の虫といえば、鈴虫などの鳴く虫とあわせて、田んぼに群れて飛ぶトンボなどを思い出す方も多いのでは?わたしも小さいころ、ドブ川の土手で大量の赤トンボを口を開けて見ていたものです。
2012年度特別展 「大空の覇者-大トンボ展」 – 神奈川県立生命の星・地球博物館
今年の7月14日から11月4日にかけて、小田原にある神奈川県立生命の星・地球博物館では「大空の覇者 – 大トンボ展」という特別展を開催しています。この夏、展示とトンボ撮影会に参加し、それまで特別に意識したことがなかったトンボの魅力にちょっと触れることができました。
「大トンボ展」で、大空の覇者・トンボの魅力に酔いしれる
「星の王子さま」に出てくる怪樹・バオバブの並木道で、カメレオンの押し売りを受ける
この7月にマダガスカルに行ってきた。行ってきたと書いてよいのか、本当はよくわからない。今でも行ってきた実感がないのは、あまりに遠すぎるからか、はじめて旅先で体調を崩してゲロを吐いたりしていたからか、風物が今まで行った場所と違いすぎたのか…たしかに大地が赤くて火星みたいだったわ…一部では「小田原で泣きながらカマボコを食べているのを見た」という証言もあり、もうそっちのほうが本当なような気もしています。
行った証拠はパスポートの入国記録と、2000枚程度の写真だけ。これからこの写真をもとに粘着質な旅行記を書くことで、8日間足らずのマダガスカル旅行を自らにアイデンテファイしたいのです。
あらゆる意味で遠い国、マダガスカルに翻弄される会社員の有休
出発の2ヶ月くらい前から「マダガスカルに行く」とうわ言のように唱えてきましたが、まあ9割以上の確率で「それってどこにあるの?」と言われます。世界で4番目に大きな島でありながら、日本での認知度は低い。そうです、アフリカの東にあるのです。
その次にくる質問は「何しに行くの?」なので、それにも答えられる地図になるよう尽力しましたが…みんなはどうせハワイとかモルディブとか行きたいんでしょ?むしろハワイに何が楽しくて行ってるのか、聴取したいのはコッチなんだよ!
それでもわたしは旅行に向けてマダガスカル関連書籍を読み、半休をとってマダガスカル大使館に行ってビザを申請し、飼っているアゲハの幼虫の羽化スケジュールに心を配るなど、おさおさ怠りなく準備していたわけです。下のような事態になるとは夢にも思わずに…
あまりのことに逆に落ち着いてツイートしていますが、要するに今日からはじまるはずだった夢のマダガスカル旅行はぜんぶフリダシに戻ってるんだよ!!!!!みんなはげまして!!!!!
▲ 発 狂
マダガスカルにはバンコク経由で行くことになっていたのですが、成田空港のタイ航空カウンターにチェックインしようとしたところ、受付のお姉さんが顔を曇らせて電話をかけ始めたのです。そして「バンコク発のマダガスカル航空便がフライトキャンセルになっているので、バンコクまで行くかどうかはマダガスカル航空に問い合わせてから決めてください」と告げられる。その場で旅行会社に問い合わせてわかったのは下記2点。
- 部品のメンテナンス不良で、飛行機がアンタナナリボ空港を発てていない。新部品は旧宗主国・フランスから取りよせて見ないと、メンテできるかもわかりません!
- バンコク発・アンタナナリボ行の便は土曜発と火曜発の週2便のみ。修復の目途が立たないので、1便まるごとキャンセルの可能性も高い(最終的にはそうなった)
オオ…なんということでしょう…。しかし、あれだけマダガスカル行きを吹聴したのに職場でパソコンをパチパチするなんてつらすぎるし、また半年or一年後に再起をはかったとしても、もう一度「マダガスカルはどこにあるのか」「マダガスカルに行く理由」を説明するのも面倒すぎる。おめおめと帰れようか!旅行会社は完全返金の方向で考えてくれていたのですが、休みをスライドして土曜発→土曜帰着のプランを火曜発→火曜帰着のプランに組み替えることを提案。時差や休日などであまり時間のない中、担当者の方はものすごい勢いで各種予約を取り直してくれました。大感謝です!!
部品はなんとかくっついたようで、火曜にはなんとか飛び立つことができたのでした。バンコクまで6時間、さらにアンタナナリボまで9時間半。距離の話ではなく、なにかとんでもなく遠い場所に行くのだと思い知らされたのだった。途上国旅行が好きな方には日常茶飯事なのかもしれないが、飼い馴らされた会社員ブロガーにとっては苦い思い出となりました。
マダガスカル旅行8日間・旅程概要(12/07/10-17)
1日目 成田→バンコク→アンタナナリボ
2日目 アンタナナリボ→モロンダバ。バオバブを見る←★イマココ!
3日目 モロンダバ→アンタナナリボ チムバザザ植物園、展望台、おみやげ市場など市内観光
4日目 アンタナナリボ→タウランニャロ経由でベレンティ保護区 トゲの森でナイトサファリ
5日目 ベレンティ保護区 体調を崩しつつ、キツネザル三昧
6日目 ベレンティ→タウランニャロ→ペリネ保護区
7日目 ペリネ→カメレオンパーク→アンタナナリボ(→バンコク) インドリ・レムール・その他ふしぎ動物を堪能
8日目 バンコク→成田
7/24(火)「顔の見えるインターネットナイト!」に出ます
【2012.08.18追記】公開インタビューでお話した内容を、記事にまとめていただきました!ASCII.jpにて公開されています。
古田雄介の“顔の見えるインターネット”特別編 ― 第1回 「責任の取れる範囲で出ていきたい」メレ子さんの距離の取り方
コンニチハー!みなさんお元気ですか?わたしはと言えばアゲハの幼虫の羽化に一喜一憂したり、かねてより計画していたマダガスカル行きがフライトキャンセルになったり、その次の便でなんとかマダガスカルにはついたものの疲労により嘔吐したあとウォーキングサファリに行って脱水症状になりかけたり、キャンディー「小梅」で命をつないだり、帰国した翌日にカイコの幼虫を入手して飼い方がわからず一喜一憂したり、さらにベランダのミカンやクチナシに新たなアゲハやオオスカシバの幼虫が発生したり…と、なぜか幼虫分が多めのエキサイティングな毎日を送っております。
そんな丸々した近況は措くとして、先日フリーライターの古田雄介さんが『中の人 ネット界のトップスター26人の素顔』という本を出版されました。ASCII.jpでの4年にわたる連載「顔の見えるインターネット」を元にしているのですが、インターネットの人気サイト管理人たちへの丁寧なインタビュー集で、とても濃い内容となっております。
虫を愛でる人々とハイセンス虫グッズの祭典「虫愛ずる一日」体験レポート
6/16発売の隔月刊タウン誌「おおいたCONKA 7・8月号」に載っています。「もっと撮りたい大分写真」という特集で、昆虫写真の担当(担当?)としての登場です。これまでに撮った昆虫写真をセレクトしたものでページ構成していただき、昆虫ひいては昆虫写真の楽しみを説くコラムも800字程度書きました。
編集長さんと東京でお会いしたとき、プロのカメラマンさんをお連れいただき写真も撮っていただくことになったんですが、夜の銀座で虫好きブロガーっぽい写真を撮るのが難易度高かった。最終的に選んだ場所が日比谷公園のトイレの裏だった(なんか灯りがやわらかくて光量があった)んで、写真写り以前に通報されないかビクビクもんでした…しかし送っていただいた写真は個人的に永久保存版であり、プロこわい!と思った次第です。
基本的に大分の書店で取り扱われておりますが、CONKAウェブサイトからも購入可能です。表紙は別府出身のアイドリング!!!の後藤郁さんだそうです。ぜひお手にとってみてくださいませ。
今週末、アーツ千代田に虫愛ずる人々が集結!
▲DMからすでにかわいさ致死量やデー
すでにツイッター等でお知らせしておりますが、6/16(土)に3331 Arts Chiyodaにて「虫愛ずる一日」なるプログレッシブなイベントが開催されます。わたしはトークショー(聴講は要申込)のパネリストのひとりとして参加する予定です。
虫愛ずる一日:3331 Arts Chiyoda:アーツ千代田 3331:3331 ARTS CYD
新宿から30分!緑豊かな丘陵とアートと古民家が一堂に会する「生田緑地」に行ってきた
L・O・V・E・春☆ イヤッホーイ!唐突ですが皆さんに質問があります!
新宿から30分の場所に、丘陵歩きと生きもの豊かな森林とせせらぎとアートと古民家が一度に楽しめるパラダイスがあることを知っていましたか?
1.知っていた
2.今知った
1の方にも2の方にも読んでいただきたいという思いは変わりませんので、アンケートをとった意味はゼロですが、今日は神奈川県川崎市にあるでっかいオアシス「生田緑地」のお話をしたいと思います。花も若葉もすべてが輝くこの季節にふさわしく、虫の話がいっぱい出てきますので、虫がお好きな方はもちろん、虫嫌いの方もK点を超えると気持ち良くなるので凝視してください。
今春はGWが見納め!山じゅうが春色に染まる桃源郷「 花見山」
「なに?花見はもう済ませた?寝言は大概にしてくれ。朝から出張って敷いた見苦しいブルーシートにダウンジャケットを着てちぢこまり、冷えたカラアゲとプラカップの発泡酒。弾まない会話から逃れようと目線を上げれば、季節進行の遅れによる驚異のゼロ分咲きのソメイヨシノ…そんな花見はまがい物だよ。明日花見山へいらっしゃい。本当の花見をお目にかけますよ」
脳内で美味しんぼの山岡さんが絶えず囁きかけてくるので、福島の花見山に行ってきました。毎年この時期になると、関東のJR駅でこの桃源郷のポスターを見かけます。「一度は行ってみたいけど…花見”山”ってくらいだから、どっかの山奥にあるんでしょ?」と思うじゃありませんか。
「ところがどっこい、新幹線で東京駅から一時間半+バスで20分のつごう2時間から来れちゃうんです!日帰りもラクラクいける!」
海の宝石のような水族館「アクアマリンふくしま」に行ってきた
3月中旬に、3泊で福島に旅行に行ってきました。会津若松や大内宿などをまわりましたが、いちばん気になっていたのが水族館「アクアマリンふくしま」です。ご縁があってバックヤードまで案内していただき、興奮でいつにもまして長い日記になってしまいました…(たぶん画像100枚超えははじめて…)が、この水族館の美しさが少しでも伝われば幸いです。
オープンしたての「沼津港深海水族館」へ。目と舌で深海魚を味わうワンデートリップ
「みんなシーラカンスのことを生きた化石生きた化石って言うけれど…生きた姿をおがむ機会が一生ないのなら、どれだけ前から同じ姿で生きているとしても、わたしにとってはシーラカンスは生きてないのと同じでは?」
冷え性に悩まされるあまり、そんな厭世的なグチをつぶやいていたある日。
沼津港深海水族館・公式サイト
静岡県は沼津に、深海魚を専門とする水族館が2011年12月10日にオープンしたという情報が!さすがに生きたシーラカンスはいないものの、貴重な生冷凍のシーラカンスを展示。そのほか、駿河湾で採取した深海生物などを展示するとのこと。人智を超えた姿の深海生物たちを目にすれば、この世の憂さも多少は晴れるに違いない…。