七緒も浴衣特集は三回目になりますね。これずいぶん前から本屋で見かけてはいたんですけど、何で今頃買ってるのかというと「男のゆかた」特集が気に食わなかった。なんで男の浴衣っていうとこんなにチョイ悪志向なんでしょうね!!龍、ドクロ、豹柄…それでキム兄がクロコ柄の浴衣でパナマ帽にごついリングしてウォレットチェーンのぞかせてボーンですよ。あーやだやだ。
最近の浴衣雑誌って女ものはかなりデコラティブですが、七緒は価格帯が抑え目なわりにかわいすぎず貧相にもならず涼しげで、毎回メレ子を物欲のどん底へ叩き込んでくれるクオリティなのに…それだけ男ものの選択肢が狭いということなんでしょうけども。でも他の着る人はだいたいモデル、ライター、イラストレーターとかなのに、男だとキム兄でジャラジャラな着こなしってのは個人的に違和感があるセレクトです。好みの問題ですけどネー。
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この表紙の浴衣かわいいなあ。このまえ祇園祭の混雑に巻き込まれたときに道行く人の浴衣をいろいろウォッチしましたけど、こういうのをシンプルに着るのが一番目立てそうでした。こうしてセットで見るといいとか悪いとか簡単に言えるんですが、夏物は本当に選ぶのが難しい。買ってから「違ったかも…」と思うことが多すぎます!涼しげというのがすごい関門です。
プレタは基本的に自分には大きいので、いつかは仕立ててみたいですね。
→ころもや
人形町のお店。ここで反物から選んで仕立ててもらうと二万くらいからです。去年友人が波間に小さなペンギンが乱れ飛んでいる柄の浴衣を作っていましたが、すごくかわいかったのでトウシューズに画鋲を入れてやろうかと思いました。これとかこれとか好きです。
まあもう浴衣二枚持ってるから今年はビタ一文出せないし、今日はアリの結婚式らしくて網戸にしてたら羽アリがいっぱい家に入ってきてそれどころじゃないんですけどね。アリンコも結婚飛行ということでWOW WOW言いたいかもしれませんが、こちらにも生活があるので殺る気十分です。なんかコンビニの壁とかすごいことになってたし、すさんだ暮らしがメレ子に美しいものを求めさせるのかなあとか思います。
七緒vol.10
骨董市ガイド
「栗林慧全仕事」

- 作者: 栗林慧
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2001/04
- メディア: 大型本
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先日行った箕面の昆虫館がすごく楽しかったからこれも欲しくなりました。テレビでみたことあるんだけど、この人の開発した虫の目カメラはまさに等身大のバグズライフ。
「Cui Cui」川内倫子
わたしはアホのように写真を撮りくさるわりに、どういう写真が好きかとかよくわからないし写真家にもぜんぜん詳しくないんだけど、これを今日サブカル本屋で立ち読みしてあまりにも「すてき…!」と思ってしまったので我ながらびっくりしました。でもよく考えたら写真で食べてる人の写真なんてぜんぶすてきに決まってるし…と思い、横にあった藤代メイサがモデルの嫁を撮った写真集をみたらケッと思ったんだけど、何に対してケッと思ったのかつきつめるとルサンチマンかもしれないので、メレ子に写真の嗜好がうまれたという証明にはならない…。

- 作者: 川内倫子
- 出版社/メーカー: フォイル
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 111回
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自分の家族を13年間撮りつづけたものなので、みんなカメラをほとんど忘れている様子なのがいい。彩度が低いんだけど色がすごくきれいで光に満ちていて、どんなカメラで撮ってるんだろう?加工してるのかしら?それにつけても一眼の欲しさよ。
七緒vol.9
収納の話はともかく、晴れの場に着て行くなんて技術的にも物理的にも無理なので、今回あまり読むところがありませんでした。雑誌が想定している読者の成長についていけません。

七緒―着物からはじまる暮らし (Vol.9) (プレジデントムック)
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2007/03
- メディア: ムック
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京都に引っ越したんですが、着物を着るのが逆におそれおおい気がしてオイソレとは…と思ってしまいます。変な格好してたら怒られそう!
むかし浅草で浴衣で集まったとき、浅草駅で左前に着ていることに気づいた瞬間に、30代くらいの女性二人が駆け寄ってきてトイレで着付けなおしてくださって非常に助かったことがあります。でも、わたしが着付け中に洗面台に置いておいたきっぷを女性のかたっぽが間違えて持ってっちゃって、もうあの日はすごいカオスでした。そのあと仲見世でまた会ったときにすごく謝られてしまって…。生きててごめんなさいと思いました。
凍りついた香り

- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1998/04
- メディア: 単行本
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小川洋子の本にはいつも、かけちがった主人公が導かれるように赴く秘密の場所と、そこを守っている寡黙な管理者が出て来るんだけど、わたしにはいわゆる「二人の間に言葉は不要だった(恋愛に限らず)」みたいな感覚が根本的に分からないので、そんな感じの描写が出てくるだけで若干不安になる!人が二人以上いて、沈黙が気まずさ以外のことを意味している場合を想像できない。自分の他の人が寝てるか死んでるかならともかく…だって今は言葉がなくてもいいイキフンだってわたしが思っても、相対して茶を飲んでいる相手もそう思っているなんてわたしは確信することができません!どうなんですか世間の人は?こんなことを書くとわたしが会話において気遣いができる人間だって言いたいみたいで恐縮です。実際は真逆です。小川洋子嫌いみたいに書いてしまいましたが、心理描写に不安を覚えるだけで文体はすごく好み。標本室にも孔雀が何羽も飼われている洞窟にも憬れます。
「もやしもん」
「もやしもん」を読んでいると菌が可愛くて困ります。「かもすぞ」「ころすぞ」「ここにおれたちのコロニーを作ろう」と言いながらモゾモゾ飛び回る菌たち。菌をペットにしたくなってきたのだけど、漫画の主人公と違って肉眼で認めることもできないし、パンにカビを集めて「メレコ」って書かせることもできない…。

- 作者: 石川雅之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/12/22
- メディア: コミック
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どうせなら粘菌の方がいいかもしれません。粘菌なら目に見えるし、なんと知能があるらしい。箱に入れてメレ子と粘菌のどちらが早く迷路を解けるか競争したいです。日に日に迷路は複雑になっていき、粘菌もだんだんもっと難易度の高いものをおねだりするようになったりして。霧吹きで水を噴いてやるとよろこぶ粘菌。クマグス(粘菌の名前)とマインスイーパやチェスにいそしむ日々。クマグスの知能がメレ子のそれを凌駕するのにさほど時間はかからなかった。やがてふたりはクマグスがネットの株取引で得た収入で暮らすようになる。来月には貯めたお金で、クマグスがあこがれてやまない屋久島に行く予定だ。そういう平和な日常にシイタケ栽培セットが介入してきたりして、全12回で「人と粘菌の間に友情は成立するのか」とか「もう粘菌なんて信じられない!」とかいろいろある感じ。
七緒

七緒(VOL8) 着物からはじまる暮らし プレジデントムック 特集:コーディネート大会
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2006/12/07
- メディア: ムック
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すっかり忘れていましたが、七緒の新刊を購入。特集はコーディネート術とウールの着物など。
七緒にもよく載っているスタイリストユニットfussaの着こなしが理想です。かわいらしいしあまりカブいてないのが好み。しかしいざ着ようとすると膨大な時間がかかり毎回発狂寸前になるので、着こなしどころかいっこうに身近にならない!キイイィ!
名古屋帯だとまた発狂するから、半巾帯で年末年始に出かける機会を作りたい。しかし既に発狂しているという可能性も捨てがたい。
趣味がいっぱいある乙女のブログっぽくしたいので、次回から着物カテゴリでは買ったものをのせたり、趣味として楽しむ上で邪魔な人種を口をきわめて罵ったりしたいです。あれー。
すべてがFになる(not森博嗣but絵本ネタバレ)
こんにちは。藤子・F・メレ子です。Fは―誰も信じてくれませんが―カップ数です。以後お見知り置け!(なぜか強気)
がまくんとかえるくんのぬいぐるみを最近雑貨屋などで見かけます。あの両生類はまだまだ現役なんですね。喜ばしいことです。

- 作者: アーノルド・ローベル,三木卓
- 出版社/メーカー: 文化出版局
- 発売日: 1972/11/10
- メディア: ハードカバー
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「おてがみ」が国語の教科書に載ったりしたので、20代の人には馴染み深いと思われるこの二匹。ブリティッシュでトラッドなジャケットをなぜか素肌に羽織った「がまくん」と「かえるくん」の友情物語です。
しかし今になって読み返してみると、友情というよりかえるくんのDQNっぷりが目に付きます。基本的な筋は「かえるくんがゴネる→がまくんが大人な包容力をもって問題解決→かえるくんニッコリ」というもの。
たとえば最も有名な『おてがみ』は「ボクにお手紙をくれる奴なんて誰もいないんだ!誰もボクのこと友達だと思ってない!」とルサンチマンに駆られるかえるくんにがまくんが「君はいつまでもぼくの大事な友達です」とお手紙を書く話。他にも
- かえるくんがジャケットのボタンが一つないと大騒ぎ。関係ないがまくんをボタン捜しに駆りだし、がまくんが拾ってくるボタンに「そんなんじゃなくてもっと大きいボタン!」「黒じゃなくて白いやつ!つかえねー」「三角じゃなくて四角いんだってばクズ!」とケチをつけた挙句フテ寝。結局がまくんは、拾いあつめたふぞろいのボタン達を縫い付けてジャケットをリメイク、かえるくんニッコリ
- 冬眠できない(寝付けない)とグズるかえるくん。「逆立ちしてみたら?」など必死のアドバイスをするがまくんに例によって八つ当たり。最終的にことの顛末をお話にして聞かせることであっけなく眠りにつくのだった(永眠しろ)
などなど…理想的な友情とはもっとインタラクティブなものではないのか?
がまくんがここまでかえるくんに甘い理由って何だろうと考えるとやはりこれは性欲(ちょう強引)。がまくんは異種プラス同性という二重のハンデを越えてなめらかな肌にほおずりしたいと思ってるのかも…!駄々をこねるうるさい口を優しくふさいじゃったり、ハードなところではガマの油プレイとか、完全18禁な内容ですね。今度の冬コミ*1には「がまくんとかえるくん」同人誌(P.N.藤子・F・メレ子)でデビューしたい。FはfujoshiのFです。