最高にかわいい虫本が出たよ!&埼玉の虫祭に行ってきた
「冬とはいえメレ子の最近の虫軽視ぶりは目に余る」と思ってらっしゃる皆様に朗報です!今回はわたしもちょっとだけ登場してる虫の本と、大宮で毎冬開催されるインセクトフェスティバルについてのお知らせです。
超かわいい虫を愛でる本『虫目で歩けば』が出版
わたしのメレンゲが腐るほど旅したい メレ子の日本おでかけ日記 でもお世話になったブルース・インターアクションズさんから、3月5日に『虫目で歩けば』という本が発売されました。
著者は鈴木海花(かいか)さん。チェコ旅行記の『よりみちチェコ』や、
『和の小さくてかわいいもの』など、雑貨などかわいらしいものがお好きな方垂涎の本を多く書いてらっしゃいます。
わたしは『虫目で歩けば』の中の「虫愛づるお茶会」という虫好きの女たちの座談会の末席をいただき、他の参加者の虫知識に驚嘆したり虫モチーフの雑貨に目の色を変えた…と思えば虫のことを忘れてごちそうに夢中になるなどの重要な役目を担っています。
肝心の本の内容ですが、「虫ってすごくマニアックな世界と思われがちだけど、もっと気楽に愛でてもいいんじゃない?」というアプローチで、虫の不思議さかわいさを写真と文章で紹介するものです。海花さんは虫を家に持ち帰って育てるのがお好きで、アカスジキンカメムシなども見せていただきました。わたしが特に好きなのは、ジョロウグモの子供たちが孵化して空に旅立つところまでを書いた文章です。クモの子供たちが旅立つまでの時間、フワフワと一つにかたまって部屋のあっちこっちを移動する様子は心臓をわしづかみにされるかわいさ!「クモの子を散らしてはいけない…いけないよ…」とこぶしを握りしめてしまいます。
他にも虫をモチーフにしたアクセサリーや食器の紹介、海花さんが実際につけている虫観察手帳特集など、盛りだくさんの内容ですので、虫にもともと興味がない方も虫がかわいく見えてくるんじゃないかと思います。メレ山関係なくオススメですよー
埼玉の虫祭に行ってきた
わたしだって虫の話をしたい!というわけで、大宮ソニックシティで毎冬開催されるインセクトフェスティバルに行ってきました。
ちなみに通常は二日間の開催で、一日目は生きている虫の日で二日目は死んでる虫の日=標本即売会らしいです。生きている虫ってのはたぶんカブト・クワガタ中心なのかな?ひとたび会場に足を踏み入れるとそこには標本特有のにおいがただよい、ブースに並べられた標本の数々…。
虫初心者の人はまず虫を買っても入れるものを持っていないので、空の標本箱を購入します。もっと重厚で保存に適している「ドイツ箱」という箱もありますが、トルコ風呂と同じでけっこう高価なのです。玄人は虫の標本持ち歩き用の、クッションを内に張っていると思われるスーツケースを持っています。
なんといっても目を奪われるのがチョウたちのまばゆい色彩。お値段も数百円〜数十万といろいろ!
このチョウは38万とかしますが、上のうずまき模様のチョウのほうが不思議な柄なのに数百円…マニアな祭に行くと、レア度は価値軸にないため相対的にお得な感じがしてガンガン気になるビジュアルのものを購入してしまうのでおそろしい。
甲虫だとこういうゾウムシもすごくかわいい。
ナナフシ・コノハムシ・巨大なバッタなどなど、図鑑でしか見たことないような虫も意外とリーズナブル!
珍しいところだとタガメとか、
もはや虫じゃないのまで…右のはウデムシといってクモに近い虫です。みなさんそろそろつらくなってきましたか?メートル上げていきましょうね。
虫祭に行くのは今年が二回目ですが、これが一回目にゲットした虫たち。わりとかわいらしいセレクトなのではないでしょうか。一匹ずつご紹介しますね。
ビワハゴロモ
天狗のようなツノがかわいらしいビワハゴロモはセミの仲間。目玉模様をもつものなど実にたくさんの種類がいます。標本にすると腹部が傷みやすい傾向にあるような気がします。売っているものも腹部が傷んでいるものが多いので…いろんなビワハゴロモだけを集めた箱を作りたいのですがこれは懸念点です。
ヤマトタマムシ
エゾアオタマムシとかマニア垂涎の虫も多いタマムシですが、ヤマトタマムシのかわいさはもっと評価されてしかるべきではないでしょうか。赤いラインが最高にキいている。目がつぶらなのもいいですよね。
バイオリンムシ
小さいころ「世界の虫図鑑」を眺めていたころは、まさか1500円で我が手にできる虫だとは思いもよりませんでしたね…まあ文房具屋とかで売ってたら破産してましたから知らなくてよかった。
中学生のとき理科の先生が「生徒が三葉虫の化石を落として石から本体が外れちゃったんだ、これは珍しい三葉虫の裏側だよ」と見せてくれましたが、標本ならバイオリンムシの裏も見放題です。
ムラサキツバメの仲間
ツイッターでチョウ博士から「それだけ異常にコアなセレクトです」と教えてもらいました。やった〜
ミイロタイマイ
ナナフシ
ジャワ島出身です。
職場の人に「ナナフシ買ったんですよ!意外と安かった!2500円でこんなワンダー虫が買えるなんて、資本主義ってすごい…」と語ったら、まあご想像のとおりの結果になりました。でも、ずっと「ナナフシとその子分たち」的な標本箱にしたかったので夢がかないました。
ベニスカシジャノメ
キモいバッタその1
タイランド出身です。
こんなにオシャレな模様の翅をもつやつがいるなんて…バッタはノーマークでしたが、今回バッタを見る目が変わりました。ちなみにオスとメスの選択肢があったのですが、メスのほうがちょっと大きくておまけに産卵管もついていてお得っぽい感じがしてメスにしました。メレ子は女の子やけん、女のバッタを買うのがいいという考え方もあるね…