郷愁の大分ふしぎスポットドライブ
↑母によるサマーカットをほどこされていた実家の猫:鯛ちゃん
朝晩の冷えこみがいきなり秋めいてきて、あわてて夏休み日記を更新しようとしているメレ子です。今年の夏は沖縄に行ったほかに大分に帰ったりもしていました。
ふだんの帰省なら出てくるごはんに舌鼓を打ったり食材から出てきた寄生虫で閲覧者を震撼させたりして基本的にゴロゴロしているところ…しかし今回はバブー・ザ・ベイビーという日記を書いている華子さんから「大分ドライブ散歩とか行きません?車出しますよー」とお誘いをいただいていたので、喜びいさんで行ってきました!
豊後森円形機関車庫
今回のドライブエリアは大分県西部の日田市・玖珠町近辺です。華子さんとお友達のOさんの運転する車に拾ってもらってハニカミつつ、まず向かったのは久大本線「豊後森(ぶんごもり)」駅からほど近い「豊後森円形機関車庫」。
昭和45年の鉄道ディーゼル化に伴って廃止された機関車の車庫が廃墟になったものです。車庫というより劇場かなにかのような、美しい弧を描く建物。
機関車庫の前には転車台という、車両を転回させるための機械が赤錆びて残っています。はたらくくるまとかが好きな人にはたまらないんじゃないかしら?
「きれいねー!」「かっこいい!」と連呼しながら三人で見てました。外壁には終戦間際にアメリカ軍の機銃掃射をうけた弾痕があるらしいのですが、ツタに覆われているせいかよくわからない。
老朽化のため内部は立入禁止になっています。自治体による鉄道記念公園化計画があるようなので取り壊しは避けられそう…。しかしこの夢のあとな感じがたまらないので、廃墟ファンは今のうちに見に行っておくことをおすすめしたい。

九州遺産、圧倒的な内容と質
華子さんに教えてもらった九州文化遺産の本。写真のクオリティも高くて見ているだけでも楽しいです。大分には用水系の文化遺産がたくさんあるので、これからいろいろ訪ねてみたい。
日田の鮎やな場
つづいてお昼ご飯を食べるために向かったのが日田の「鮎やな場」。日田は日田杉といういい杉がとれるので江戸幕府の直轄地・天領だったんだけど、鮎や日田梨というでっかくて汁気たっぷりの梨も有名で、夏から秋にかけて訪れるべきスポットなのー!
風にはためく鮎のぼり。
鮎やな場に興味をしめす華子さん
川の水を一部引きこんで組まれた竹の足場、これが「鮎やな」。産卵のために川を下る(日記を書くために調べるまでは川を上ってるんだと思ってた!それはサケだよ…)鮎をこれで一網打尽にする夢のような(ただし鮎にとっては悪夢)ギミックです。
やなを見ているときに鮎をつかまえてしまったら、この箱に入れればオッケー。子供のときに親に連れてきてもらったときは大興奮したものよ…
やな場の横には川を眺められる食堂があります。
鮎づくしメニューの数々(お椀に入ってるのは鯉こく)。秋の鮎は「落ち鮎」っていって一年でいちばん美味しいらしいです。
鮎やな場の近くにあった倉庫のシャッターなのだが、うしろの人の笑顔が「こん川下りが無事に終るっち思ったら大間違いやで…」と言っている(大分弁)
慈恩の滝をくぐる
腹くちくなった我々は玖珠川で川遊びをしました。横に見えるのは久大本線の陸橋です。久大本線の鈍行にゴトンゴトン揺られる計画もあったのですが、本数が少なすぎて断念しました。久大本線にはゆふいんの森号というかっこいい特急も走っているので、福岡のほうから電車旅行に来る人は乗ると楽しいかも。
「田舎だけあってきれいな水…と言いたいがなんか泡立ってる」
華子さんイチオシの「慈恩の滝」。
草で作ったバッタを売っている人がいました。
田舎でよく見かけるしょうもないオブジェがここにも…
竜のオブジェの後ろには小道があり、なんと滝の裏へとつながっています。華子さんは「メレ子さんにここをくぐらせたくて…」と言っていた。なぜメレ山がくぐれるものは何でもくぐる童心ブロガーであることがバレているのか。
マ、マイナスイオンが多すぎてカメラの命があぶない!苔が美しい!
写真を撮りあう人たち
滝の裏にいたアマガエル
慈恩の滝の向かいにあるシイタケ椅子。大分ってシイタケの名産地なんだよねー。メレ子が地元にいるときに付き合っていた彼氏なんて、お家が旅館で苦肉の策でシイタケ風呂をやっていたくらいシイタケが有り余っているんだよ!(絶不評ですぐ廃止になったらしいけど…)
伐株山のブランコでリアルハイジに挑戦
そのあとフレッシュネスバーガー(玖珠町随一のオシャレスポット)でにわか雨をやりすごしたりしつつ、伐株山(リンク先に伐株山遠景の写真あり)というところに車で登ってみました。
曇ってるけど田園風景が一望できて楽しい!華子さんたち、連れてきてくれてアリガトー!
華「フフ…単に眺めがいいというだけの理由でここまで登ってきたとお思いか…あのブランコを見たまえ!」
メ「な、なぜ山頂に唐突にブランコが…夏草とかむちゃくちゃ生い茂ってますけど…そしてデカいよ!ブランコ!」
田園系乙女の精神的源流ともいえるハイジを目指して巨大ブランコに乗るブロッガーたち
「ハイジにむかってー」「おいっちにーさんしー」
どうしても振れ幅が出ないので撮影側にまわるメレ子(華子さんに「メレ子のブランコのヘボさ、忘れない…!」と驚愕された)…華子さんはそのまま下の田んぼへ飛んでいきそうなくらいに勢いがついていたのに!くやしい!ハイジになるには運動神経が必要ということを知った日でした。
華子さんはわたしみたいに執拗すぎる旅日記とかは書かないのですが、竹田の円形分水とか別府の墓場温泉とか、わたしが地元でまんまと見過ごしてきた楽しい九州スポットの日記がすばらしくて、執拗にブックマークしていたんですよねー。そうしたら華子さんもわたしの日記を見てくれて「こんなダサいバスタオルを部屋干ししている子なら仲良くできるかも…」って思ってメールをくれたのです!ネットストーキングもたまには実を結ぶことがあるんですね…あとダサいバスタオルも…というわけで、すごく楽しかったです!