京都・駒井卓邸
先日行ってきた駒井邸の写真です。京大の理学博士・駒井卓の旧邸で、昭和2年に建てられたスパニッシュ建築。琵琶湖疎水沿いに埋もれるように建っています。
今はナショナルトラストが管理しているので入館料も保存費ということで千円と高めですし、金土日しか見学できませんが、綺麗に管理されています。
ボランティアのお姉さんにお茶を出していただいて案内もしてもらえます。収納やスペースの工夫についても逐一説明していただけるので、家を建てる予定のある方にもおすすめ。
一階リビングの千鳥ライト。
目玉はやはりこのアメジストのドアノブでしょうか。こんなものはもう製造できないらしいです…ドア一つでここまで勝ち組感が伝わってくるとは…。
訪れるなら午後がいいんじゃないかと思います。階段脇の窓から西日が差し込んでイリュージョンな感じになるからです。
この家はヴォーリズという建築家の設計によるもので、有名なところでは四条大橋のたもとにある東華菜館もヴォーリズ建築らしい。
二階には少しですが駒井先生の遺物も展示されています。メスの三毛猫発現のメカニズムもこの人が解明したのだと聞くと、我ら文系も「それはすごい!駒井先生はやっぱり日本のダーウィンと呼ばれるに相応しいお人や!」と感激することができる。
シャコのスケッチも激ウマ!写真が発達した現代でも、生物系の研究者の方にスケッチ能力は重要そうですね。
ギャー!マッドサイエンティストのマッド部屋ー!!
と見せかけて、本の日焼けを防ぐためシェードが下りていただけなのですが、しかし相手は教授…この部屋で「しかしね君、こんなところまで来ても単位はあげられないヨ」とか言ってたかと思うとこちらがマッドな気分になってきます…。メレ子は教授に直訴したことないけどさ…。
このサンルームでもきっと「どんどん学生はバカになるね」などとパイプをくゆらしていたに違いない!キェー!
表の庭は外壁補修中で見られなかったのですが、こんな感じで勝ち組の暮らしを体感したい方におすすめです!
駒井邸 Komai House – a set on Flickr